DOG

ダックスフントの歯科④

下図の様に、上顎の犬歯から奥の歯は歯根が鼻腔と接しているため、歯に問題が起きると鼻の問題にまで波及することがあります。



下の写真は、ダックスフントの上顎の犬歯にプローブを使って、歯を支えている歯槽骨がどれくらい溶けてしまっているのかを確認しているところ。
ダックスフント以外の犬種でも問題を起こしやすい部位です。


1.5cmあるプローブが1.4㎝も入ってしまっています。
このまま進行していくと犬歯は抜けてしまいます。


この部分の治療をしないで放っておくと最終的に穴が開いて、口腔と鼻腔が通じてしまいます。


この状態では食べ物が鼻に入り、慢性的なくしゃみ・鼻水が繰り返されますので、口の健康な粘膜を使って修復する治療を行いました。


基本的に歯の裏側を磨くということは、わんちゃんでは非常に難しくなります。
その為、この問題を重症化させない為に定期的な歯のクリーニングを行い、歯槽骨の欠損してしまった部分は修復できるところは修復を行うようにしていかなければなりません。