中高齢の猫ちゃんにみられるホルモンの病気で、新陳代謝をコントロールする甲状腺ホルモンが過剰に分泌される事で、たくさん食べるのに痩せていく、水の飲む量が増えた、性格が攻撃的になった、眼がらんらんとしている、などといった事が見られます。
この病気は他にも、腎臓や心臓に悪影響を与えている場合もあるため、病気の診断がされたら出来るだけ全身の検査を行いましょう。
高齢期(主に7歳以上)に入ってくると、腎不全や心筋症の悪化(産まれた時から素因があり、年齢とともに徐々に悪化)、
甲状腺機能亢進症などの病気が単独または併発しやすく、高血圧の状態になっていきます。
高血圧の状態を治療しないでいると、他の病気をしっかり治療しても
猫ちゃんの状態はあまり良くなりません。
また病院では猫ちゃんが緊張してしまう為、
正常な血圧の猫ちゃんでも高血圧として診断されてしまうケースもよくあります。
その為、正確な血圧を把握するためには、
「数回に渡る血圧測定」や「自宅での血圧測定」を行う必要があります。
当院ではご自宅でも血圧が測定できるよう猫ちゃん専用の血圧計をご用意しております。