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嘔吐・下痢・便秘・消化器系

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嘔吐・便のトラブルについて


嘔吐や下痢、便秘などの症状は、様々な原因で起こりえます。
うんちの異常の時は、糞便検査を行わせて頂く可能性がありますので、なるべく新しいうんちをお持ち下さい。

消化器の病気は、1つの病気が単独で症状を出す場合と、複数の原因が重なって悪さをしている場合があります。適切な検査、治療が重要になってくる理由には、複数の原因が重なっている場合、症状はより重篤になるため、1つ1つを除外診断していかなければならないことが挙げられます。
その為の検査として、必要であれば内視鏡検査、腸のバイオプシーも行うことができます。
まずはお電話にて症状をお伝え下さい。

猫ちゃんの便秘② ~浣腸をする際に気をつけないといけない事~

「猫ちゃんの便秘①」のページでもお話ししていますが、
猫の便秘の原因は多岐にわたります。

ここでは、便秘の原因をさらに大きく2つにわけて
浣腸が猫ちゃんにどのような影響を与える可能性があるのかをお話しします。


原因① 腸の運動機能による問題の場合
腸の運動機能の問題を長期にわたり継続すると
徐々に腸が拡張して巨大結腸症と呼ばれる状態になってしまうことがあります。

治療は、便の水分を多くするような薬や、
腸の運動機能をサポートするような薬の使用が適応になります。

治療を行っても便秘が改善しないために浣腸をおこなう場合がありますが、
便秘がなぜ起きているのかを把握した状態で行わないと、過剰な脱水を引き起こしたり、
腸自体を更に痛めてしまう可能性があります。


② 物理的な問題の場合
骨盤が変形していたり、異物による不完全閉塞が起きてしまっていると
便が詰まってしまいます。

この状態では便が大きな塊になっており、
浣腸しても便自体の大きさは変わらずに便意だけ亢進するため、
強い腹痛が持続して嘔吐や涎が出る状態が非常に長く続きます。



人間用の浣腸薬の中には、猫に副作用を強く起こす成分が含まれているものもあります。

自己判断ではなく必ず獣医さんに相談して、
原因をはっきりさせて便秘という問題に対応していきましょう。