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犬の病気

停留睾丸(陰睾)

停留睾丸(陰睾)とは、ある程度成長した男の子の精巣が陰嚢(袋の部分)にないことを意味します。
精巣は胎児期にお腹の中で作られ、犬の場合生後30日くらいで陰嚢まで下降するといわれています。
生後半年くらいまでは精巣は陰嚢とお腹の中を行き来することもあります。

停留睾丸はそのままにしておくと、中年齢以降で精巣の腫瘍を引き起こす可能性が高くなります。
精巣が確認できない場合は、一度当院にご相談下さい。



症例①
ブルドック 6ヶ月齢 男の子

2ヶ月齢の時に、ワクチン・軟便で来院。
以降、皮膚の問題で来院されていましたが、診察時に陰嚢に精巣が下りてきていないことを確認していました。


検査
去勢手術前に、超音波で精巣を確認しました。
停留睾丸は、皮膚の下にある場合とお腹の中にある場合があり
手術方法が変わってくるので、しっかりと検査します。



手術
6ヶ月し
ても精巣が下りてきていないため、停留睾丸摘出の手術を行いました。
皮膚の下に左右の精巣があることが確認されたので、皮膚を切開し精巣を摘出しました。

両方の精巣を摘出し、当日のうちに退院しました。

なお、停留睾丸摘出に先立ち、軟口蓋切除と鼻孔拡張の手術を行いました。


軟口蓋切除と鼻孔拡張の手術について
ブルドックやパグ、ボストンテリア、フレンチブルドックなどの短頭種は、
軟口蓋(人ののどちんこにあたる部分)や鼻の穴が狭いため麻酔のリスクが上がります。
麻酔のリスク軽減や、いびきや嘔吐、熱中症対策に大変有効な手術です。



今回は両方の精巣が下降していませんでしたが、片方のみの場合もあります。
中高齢で腫瘍化の恐れが高いため、精巣が下降していないようでしたら外科的に切除をお勧めいたします。

当院では特に、下記の科目に力をいれて診療をしております。