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消化器の病気

  • 消化器の病気について

    当院では、消化器の病気に対して積極的な治療を行っております。
    慢性的な嘔吐・下痢・軟便の犬に対して「元々そうだから…」と諦められている方がいますが、
    症状の原因を突き止めれば治すことができます。
    この問題を長期的に抱えていると、腸が栄養を吸収できなくなってきてしまいます。

    消化器の病気は、1つの病気が単独で症状を出す場合と、複数の原因が重なって悪さをしている場合があります。
    適切な検査、治療が重要になってくる理由には、複数の原因が重なっている場合、
    症状はより重篤になるため、1つ1つを除外診断していかなければならないことが挙げられます。
    そのための検査として、必要であれば内視鏡検査・腸のバイオプシーも行えます。

膵外分泌不全

膵外分泌不全とは、膵臓から分泌される消化酵素が何らかの理由により小腸へ放出されず
食べた物、特に脂肪の分解ができなくなる病気です。

症状 ※%は、膵外分泌不全の子での発症率

泥状の白っぽい便(脂肪便:51%)を、普段と変わらないもしくは少し増えた回数(40%)します。
元気はあり食欲はあるのに痩せていく、長期間下痢や軟便(33%)が続いているなどの症状を示します。
その他、トイレ以外での排便、お腹が張る(91%)、お腹が鳴る(90%)こともあります。
まれに自分のウンチを食べてしまう子もいます。
しかし全ての症状が必ず起こるわけではなく、個体差があります。




このように白みがかった茶色~黄色に近いウンチが出ます。
1回の便の量が増えることが多いとされています。
また、臭いも強いのが特徴です。


年齢と犬種
発症年齢は2~3歳がピークで、5歳以下とされています(犬種による差もあります)。
しかし膵臓に障害を起こす病気である慢性膵炎や糖尿病・免疫の病気が起こると
高齢でも発症することがあります。

 膵外分泌不全を起こしやすい犬種は、チャウチャウ、キャバリア、シェパード、コーギー、コッカースパニエル、
ウエスティなどに特に多いとされていますが、どの犬種でも起こる可能性があります。


原因
膵臓に障害を与える病気(膵炎・糖尿病など)や膵臓の細胞が小さくなってしまうのが最も多い原因です。
また稀ではありますが、先天的に膵臓の機能が低下していたり、腫瘍やその他の原因で消化酵素の通り道が塞がっている場合もあります。


診断
ウンチの形状や、色・匂い、検便、全身状態を診たうえで血液検査を行います。


治療
消化酵素が出なく消化不良による下痢が起こる病気なので、消化酵素をご飯と一緒に食べさせます。
基本的にはお薬は生涯飲むこととなりますが、お薬でコントロール出来ていれば平均的な寿命をおくれるといわれています。
 約23%でお薬である消化酵素に反応が悪い子たちがいます。
その場合は、抗生剤や胃酸の分泌を抑えるお薬を併用する場合があります。