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消化器の病気

  • 消化器の病気について

    当院では、消化器の病気に対して積極的な治療を行っております。
    慢性的な嘔吐・下痢・軟便の犬に対して「元々そうだから…」と諦められている方がいますが、
    症状の原因を突き止めれば治すことができます。
    この問題を長期的に抱えていると、腸が栄養を吸収できなくなってきてしまいます。

    消化器の病気は、1つの病気が単独で症状を出す場合と、複数の原因が重なって悪さをしている場合があります。
    適切な検査、治療が重要になってくる理由には、複数の原因が重なっている場合、
    症状はより重篤になるため、1つ1つを除外診断していかなければならないことが挙げられます。
    そのための検査として、必要であれば内視鏡検査・腸のバイオプシーも行えます。

ジアルジア症

ジアルジアとは人やわんちゃん・猫ちゃんに寄生する、とても小さな寄生虫のひとつです。
子犬や子猫など、若齢の子に比較的多く見られます。


主な症状
多くの場合は症状がみられませんが、慢性的な下痢、軟便がみられる場合があります。
下痢が続くと、栄養が吸収できなくなってしまう為に栄養不良になってしまいます。
典型的ではありませんが、嘔吐、食欲不振がみられることもあります。
ジアルジアは体内で成長する時に、腸管の上皮を脱落する形態をとります。
そのため栄養を吸収するための機構がなくなり、腸自体も弱ってしまいます。
腸は免疫も司っているので、免疫力も落ちてしまいます。


原因
ジアルジアの感染は、ジアルジアのシスト(外からの影響に強い卵状のジアルジア)を
口にすることでおこります。
ジアルジアに感染しているけれど症状の出ていない子のうんちや、汚染された土や水を
口にすることで感染してしまいます。
そのため、わんちゃんや猫ちゃんが集団で飼育されているような環境でおこることが多い病気です。


治療
ジアルジアの治療は駆虫薬によって行います。
再感染を防ぐために、飼育環境(ケージの中やトイレなど)を消毒することも重要です。
多頭飼育されている場合は、飼われているわんちゃん・猫ちゃん全ての子に対してお薬の投与が必要になります。
症状が出ていない子もジアルジアに感染している可能性があるのです。

ジアルジアに感染している子の場合
芽胞菌やキャンピロバクターなど他の細菌に感染している子も多くみられます。
腸自体の免疫力が落ちていて感染が起きやすくなっている場合は、根本となる病気を治してあげないと
ジアルジアや他の病気が良くならない場合があります。
お腹の問題は成長や免疫など全身にかかわってくる病気でもあります。
しっかりと治療してあげましょう。

ジアルジアは人やほとんどの動物に感染します。
感染しているわんちゃん・猫ちゃんがいる場合、さわった後はちゃんと手洗いをしましょう。