猫では、トータルケアが出来るよう猫風邪・皮膚科・歯科・口内炎・腎不全や甲状腺機能亢進症などの慢性疾患に力を入れて治療しております。
猫ちゃんは環境の変化に敏感な子が多く、一度嫌な経験をすると治療を受け付けてくれなくなってしまう子もいます。当院では、なるべく猫ちゃんに負担をかけないよう、その子の性格を意識した診療を心がけております。
なるべく通院を減らす・入院させない治療法をご提案出来るようにしています。
症例紹介
メインクーン 9歳 女の子
右後ろ足に3mm位のできものができたとのことで来院。
毛刈りをして確認しました。
出来物がどのような細胞から成り立っているのかを確認するため、
細胞診(注射器で出来物の細胞を採取し、顕微鏡で確認すること)を行いました。
出来物から採取された細胞は、肥満細胞と呼ばれるものが確認されました。
出来物の肉眼像および細胞診から、肥満細胞腫と呼ばれる腫瘍が強く疑われたため、
出来物の外科的切除を行いました。
切除した出来物は外部の病理診断施設に送り、専門医に病理診断を依頼しました。
病理診断の結果は、「高分化型皮膚肥満細胞腫」という診断でした。
治療は外科切除単独により経過が良好な場合が多いです。
この症例の場合、出来物が大きくなる前に見つけ診断し、
外科切除をしたことで良好な経過を送ることが出来ています。
イボに見えるようなものでも、このように腫瘍のこともありますので気が付かれたら早めに受診いたしましょう。